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クレジットカードは災害時に使えるのか
結論から言えば『日本国内の災害直後でクレジットカードはほぼ無力』です。
理由は日本のクレジットカード事情は、セキュリティ強化のために電子決済が中心になっている為。
普段現金を持ち歩かないカード主義の人は、決済方法でかなり戸惑うことになると思います。
災害時、クレジットカードが使える条件はあるのか
国内と海外の災害によって、クレジットカードが使えるのかも変わってきます。
海外の災害の場合、クレジットカードが役に立つ事も少なくありません。
クレジットカードの支払の際の手続きで、電子決済が導入されていると、電気のライフラインと、インターネット環境が必須になります。
ですが海外の場合、そもそも電気が不安定な地域も多く、未だに『インプリンタ』での決済も多く使われいます。
インプリンタでの決済は、手書きの決済方式なので信用照会を行えないため、多額の借入になったり、トラブルの原因になりやすいので、日本ではほぼ見かけることがありません。
電気が復旧してもクレジットカードは使いづらい
電気が復旧しても、災害時に信用できるのは現金であることが多いです。
何かと入用になる現金なので、その場でお金が入らないクレジットカードは復旧直後は倦厭されがちです。
大きな災害があった場合、電気のライフライン自体が復旧するのは10日前後ですが、実際にカードを使って今まで通りの生活に近づいていくのは、1月程度かかると考えたほうが良さそうです。
電気が復旧した際にはキャッシングなどが使える可能性が高い
急にお金が必要になった時は、クレジットカードのキャッシング枠が使えるようになる可能性が高いです。
ATMから利用することが可能なので、災害時など余計なお金がかかるときに使えるのはありがたいですね。
ただし、被災後とは言え、返済のめどが立たない金額を借りてしまうと、クレジットカードを停止させられる可能性も大いにあるため、注意が必要です。
返済方法などを、予めカード会社に相談しておくのが得策ではないでしょうか。
クレジットカードの保険や保証は何が使える?
クレジットカードには様々な保険や保証がついていますが、災害時にも使えるか気になるところです。
クレジットカードの保険は自然災害は基本適応外
多くのクレジットカードの契約内容を見ると、地震や津波などの自然災害は保険適応対象外になっています。
火事なども対象外の物が多いですね。
出来ることなら、なるべく事前に確認しておくことが大切です。
現状被災している状態であれば、カード会社に問い合わせをするのが一番。
特に、大手のカード会社には被災した旨を伝えておけば、返済を一時的に延期してくれるなど、人道的な配慮を行ってくれます。
ライフラインの復旧が整ったら早めに確認をして下さい。
クレジットカードの保証は自然災害時でも有効
クレジットカードの保険は多くの場合で適応外ですが、保証は災害時にも有効になるケースがほとんど。
特に盗難保険などがよく使われるようです。
災害時に急に家を飛び出したり、外に出ている時に被災してしまった場合、クレジットカードを家に忘れてきた、紛失・盗難に合ってしまったということが多く、保証を利用するのです。
災害時に『火事場泥棒』という言葉があるように、災害時に思わぬ犯罪に巻き込まれるケースも少なくありません。
雑損控除など、国から保証されるケースもありますが、クレジットカードの不正利用も保証されます。
Webの利用証明書を確認して、不正利用が判明した時には早急に連絡を行いましょう。
不正利用の保証はちゃんとした使い方をしていないと適応されない
不正利用の保証を受けるのであれば、普段から利用規約に従った使い方をしないといけません。
特に注意したいのは『家族にカードを使わせる』ということ。
家族に自分名義のクレジットカードを使わせていると、普段から『不正利用』が行われていることになるので、災害時の判別が出来なくなってしまうのです。
家族がカードを使える状態にするのであれば、「家族カード」などを発行しましょう。
被災時にクレジットカードのことで困ったらすぐに電話しよう
被災時に、クレジットカードのことで困った事があれば、電話をして確認することが大切です。
カードが手元にあるのであれば、裏面に書いてあるカード会社に連絡が適切です。
カードが手元にない場合は、カードを検索して相談窓口に電話をすることが適切です。
知らない人から聞いた電話番号に電話をするのは、詐欺に巻き込まれるケースもあるため危険です。
また、カード利用に関する電話にて暗証番号を求められることは無いので、暗証番号を求められた場合は絶対に答えたり、音声入力をしないようにして下さい。