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クレジットマスターとは?
クレジットマスターは、存在を知らない人は『MasterCard』と勘違いしそうですが、別物です。
クレジットマスターはパソコンを使って、クレジットカードの番号を割り出す犯罪。
プログラムを作成して、自動的にクレジットカードの情報が正しいかを判別して、使えるクレジットカードがあれば不正利用をする。
という流れがおおまかな犯行手順です。
『1989年にアメリカで初めて確認された』20年以上続く古い犯罪だということがわかります。
20年前よりも、今のクレジットカードのセキュリティ技術が進化したとはいえ、基本的な仕組みは同じなので、それが原因でクレジットマスターの毒牙にかかってしまうのです。
最悪の犯罪と言われるのは、利用者が防ぎようが無い。という点にあります。
この点は、クレジットカードの仕組み自体が変わらなければ、改善は難しいかもしれません
クレジットマスターに流出経路は無い
クレジットマスターが問題視される一番の原因としては『流出経路が無い』という点にあります。
これは、クレジットカードの仕組み上の問題で『番号に意味がある』という点があります。
「16桁もあるんだから、推測は難しそう」と考えがちですが、実際にある番号はかなり限られています。
最初の4桁に関してはカード会社の固有番号になるため、その時点で4桁に絞られます。
そして、一番最後の番号は隠れた文字列の『チェックデジット』となっていて、これを除いた12桁の数字を割り出す事でカードの推測が可能です。
また、クレジットカードの番号はチェックデジットを除いた番号で、このチェックデジットの方式上、デジットの数字がある計算をすると、10で割り切れる数字になるためある程度絞られているのです。
この番号をパソコンのプログラムを用いて割り出し、カードの番号を盗み出すのです。
クレジットマスターは利用時にバレる。というのが常識だった
クレジットマスターは使える場所が『ネットショッピング』などの、住所がバレてしまう内容だったため、クレジットマスターで手に入れた情報を使うと、住所がバレて簡単に逮捕されてしまう。
という理由からほとんど使われていなかったのが現状です。
また、このことから、海外の裏サイトではカード番号が1つ1~6ドルで売られるなど、お小遣い稼ぎ程度の金額しか無いようです。
最近になってまた危険度が高くなってきたクレジットマスター
クレジットマスターはクレジットカードのセキュリティが高くなるに連れて、次第に使用される事が少なくなってきたそうですが、最近は一部のネット取引で問題になっています。
筆頭にあげられるのは、電子マネー取引。
ネットショッピングの中でも、電子マネー取引は現金に近い取引になるため、問題になります。
海外のハッカーなどが、日本の取引をおこなって、クレジットカードを不正利用していくケースがあるようです。
クレジットマスターの被害を確認は毎月の明細で
利用者がクレジットマスターの被害を確認・防止するのは、毎月の明細を見るほかありません。
カード会社側で、怪しい取引があった場合はカードを止めるなどがありますが、全てが止められるわけではないので、身に覚えがない利用明細が合った場合は早めにカード会社に連絡をしましょう。
クレジットカード関係で、自分の身を守れるのは自分だけです。
保証の期間などもありますので、ちゃんと事前に保証がどうされるかなどを確認しておきましょう。