ゴールドカードに申し込む前に利用限度額を確認しよう
ゴールドカードにはカード利用枠の範囲が決められていて、その範囲内で利用枠を決定して発行しています。
カード利用枠を決定するタイミングは新規申込時の審査となります。
例えば三井住友カード ゴールドの利用可能枠は「50万円~200万円」となっています。
標準的にはゴールドカードの利用限度額は100万円ですが、審査結果で50万円の利用枠で発行されることもあります。
仮に利用限度額が100万円以上であれば、100万円の利用には返済能力が足りないと判断されると、結果として却下となります。
あえて50万円の利用限度額を設定するのは、ゴールドカードを利用してもらって返済能力を確認してから、増枠するという考えがあります。
そのためゴールドカードでも、なるべく最低利用限度額が少ないカードに申込することをおすすめします。
審査を通過してしまえば後で増枠申請が可能だからです。
すぐに増枠申請はできない
ゴールドカードの利用限度額が少ないからと言って、カードが手元に届いてからすぐに増枠申請をしても受け付けられません。
審査で決定した利用限度額の意味がなくなるからです。
少なくとも6ヶ月はゴールドカードを利用してから、利用限度額を上げる増枠申請をしましょう。
一定期間を経過すると自動的に増枠されるケースもありますが、ほとんどのクレジットカード会社では、申請をして審査を通過しないと増枠はできません。
増枠申請の審査に関しては新規申込審査と比べると、比較的簡単な審査となります。
6ヶ月以上ゴールドカードを利用した実績があるので、個人信用情報機関の情報で問題がなければ増枠審査は通ります。
増枠審査で却下されるケース
新規申込よりも増枠審査は通過しやすくなりますが、以下のような理由で却下される可能性はあります。
- 利用実績が不足と判断された場合
- 年収から判断して現在の利用限度額が上限と判断された場合
- 他社の利用残高やカード利用枠が大きい場合
- 支払遅延が多い、または未払いがある場合
1と2の場合はまだしばらく利用実績を積み重ねるか、年収がアップするまで待つ以外にありません。
3の場合はいらないカードを解約したり、残金を一括したりといった対策をしてから、再度申請しましょう。
個人信用情報機関に情報が反映するまでは2ヶ月近くかかるので、再申請は2ヶ月以上経過してから行ないましょう。
4のケースは未払いを解消してもすぐには信用を回復できない場合があります。
どんな審査でも未払いや延滞は影響が大きいので、カードを作ってからも支払には十分注意しましょう。
一時的な増枠は比較的簡単
海外旅行や結婚式費用、出産費用などで一時的にカード利用枠を増やす場合も申請が必要ですが、恒久的な増枠申請よりも審査を通過しやすくなります。
延滞や未払いがない限り一時的な増枠は審査を通過する可能性は高くなります。
基本的に一時的な増枠で利用した金額は一括払いとなり、一定期間が過ぎると元のカード利用枠に戻るためです。
特殊なケースとしてはアメックス・ゴールドカードのデポジットがあります。
特定の加盟店で高額なカード利用をする場合、事前にアメックスに現金で保証金を預けるシステムです。
例えばカード限度額が500万円で、1,000万円の高級車を購入する場合、500万円をアメックスの指定口座に振り込むことで、1度だけ1,000万円のカード決済ができます。
事前の連絡と振込が必要ですが、このシステムではいくらでも高額なカード決済ができ、多額のポイントも獲得することができます。
カード増枠申請のコツ
カードの増枠申請をする場合には、他社の利用を控えるようにしましょう。
増枠やカードのアップグレードはクレジットカード会社のお得意様に対して行なうことです。
他社カードをメインに利用していれば、増枠の審査で印象が悪くなることは否定できません。
反対に考えると増枠申請はメインカードに対して行ないましょう。
メインカード利用枠が増えることで、増枠の効果やメリットも大きくなります。
まとめ
ゴールドカードを手にしても利用限度額が少なければ、せっかくのゴールドカードの価値が半減してしまいます。
そのゴールドカードをメインカードとして利用するのであれば、必ず増枠申請をしましょう。
クレジットカードを複数利用する場合でも、メインカードの利用限度額は大きい方が、使い勝手が良くなります。
増枠に関しては待っていても増える可能性は少ないので、積極的に申請することをおすすめします。