クレジットカード即日発行の仕組み
クレジットカードを申込当日に発行して、申込者の手元に届けるにはまず、審査スピードが大きく影響します。
審査にかかる時間が短くなければ当日の発行ができないからです。
また審査にかかる時間だけでなく申込から審査するまでの時間も短い必要があります。
そのため即日発行するためには店頭で申込をしたり、インターネット申込をしたりという方法で、申込書を郵送する時間を節約することが必要です。
クレジットカードの審査は「スコアリングシステム」を採用しています。
これは審査項目を点数化して合計点数によってカード発行の可否を決めるシステムです。
スコアリングシステムでは作業をコンピュータで処理できるので審査スピードが速いというメリットがあります。
しかし、中には審査に時間がかかるケースもあるので、当日に審査結果が出るかどうかは申込者しだいという部分もあります。
審査結果が早くてもクレジットカードを郵送していては、当日中にカードが手元に届かないので、直接クレジットカードを手渡しできる環境が必要です。
クレジットカードを手渡しするためには、店舗やクレジットカウンター、自動契約機などが必要となります。これらの条件を満たした時にクレジットカードの即時発行が可能となるのです。
すべてのクレジットカードが即時発行できない理由
クレジットカードの即時発行には何が必要なのかはわかりましたが、どんなクレジットカードでも即時発行は可能なのでしょうか?
結論から言えば即時発行が可能なクレジットカードは限られています。
その理由としてはクレジットカードを直接手渡すことができる環境がないクレジットカード会社がほとんどだからです。
審査スピードに関して当日中に審査結果を出すことができたとしても、当日中にカードを手元に届けるためには、店舗やクレジットカウンター、自動契約機が必要です。
クレジットカード会社はかつて店舗展開をしていたので、大手のクレジットカード会社のほとんどは各都道府県に1店舗以上は設置していました。
しかし貸金業法の改正でキャッシングでの利益が大幅にダウンしてしまったので、店舗や自社ATM、自動契約機などもほとんど撤去されている状況です。
そのためほとんどのクレジットカード会社で即時発行できる環境がなく、即時発行ができるのは一部の流通系カードや消費者金融系カードに限られているのが現状です。
それでは具体的にどんなクレジットカードが即時発行できるのかご紹介しましょう。
即時発行可能なクレジットカード
現在即時発行が可能なクレジットカードは、以下のとおりです。
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セゾンカード (クレディセゾン) |
エポスカード (マルイ) |
エムアイカード (伊勢丹) |
AC マスターカード |
●セゾンカード、エポスカード、エムアイカード
流通系や旧流通系カードなので、スタンダードなクレジットカードのサービスの他に、親会社や提携店舗での割引サービスも充実しています。
●ACマスターカード
消費者金融系ということもあり、クレジットカードとしてのサービスは、ほかのクレジットカードと比べて劣っている面があります。
ポイントサービスはありませんでしたが、利用金額の0.25%が請求金から差し引かれるキャッシュバックサービスが追加されています。
しかし海外旅行傷害保険などの付帯保険はなく、一般的なクレジットカードのサービスを求めるなら流通系のカードがおすすめです。
上記のカードは基本的に
- インターネット申込
- 店舗やクレジットカウンター、自動契約機でクレジットカードを受ける
という流れになります。また、直接店舗で申込することが可能なケースもあります。
即日発行以外のメリットも考えてクレジットカードを選択しましょう。
仮カード方式の即時発行
即日発行の特殊な例としてはイオンカードの即時発行システムがあります。
これは国際ブランド付きのクレジットカードを本カードとするならば、イオングループだけで使える仮カードを即日発行するシステムです。
即日発行の流れは同じですが、店舗で受け取るのは国際ブランドなしの仮カードとなる点が異なります。本カードについては通常の流れで発行されるので、後日郵送により送付されます。
仮カードのメリットとしてはイオンカードの割引サービスなどが即日利用できる点です。イオンを利用している人にはおすすめのサービスです。
まとめ
クレジットカードの即日発行にはいろいろな条件がありますが、緊急にクレジットカードが必要となった場合には、今回ご紹介したクレジットカードを検討してみましょう。
しかし、即時発行する必要があるケースというのはそれほど多くはありません。
クレジットカードを長く利用するのであれば、基本的には時間をかけてクレジットカードを選択することをおすすめします。