JCBの海外加盟店数
国際ブランドの条件は海外加盟店でクレジットカードが利用できるということです。
つまり海外でJCBカードが使える加盟店がどれだけあるかということが国際ブランドとして使いやすさということになります。
他の国際ブランドの加盟店舗数を比較
VISAやマスターカードは加盟店数を公表していませんが、ほぼ同じ加盟店数で4,000万店に近いと言われています。
一方でJCBは公式ホームページで約3,000万店と記載しています。
これだけではJCBとVISA・マスターカードには1,000万店近い差があることになります。
しかしJCBでは海外加盟店数の差を埋めるためにディスカバーカードと提携をしています。
- ディスカバーカードとは?
- ディスカバーカードはアメリカを中心に400万店の加盟店があり、アメリカ国内ではどこでも使えるクレジットカード
JCBはそのディスカバーカードと加盟店の相互利用の提携をしています。
アメリカ国内のディスカバー加盟店でJCBカードが利用できるほか、ディスカバーカードもJCB加盟店で利用することができます。
なお、アメリカン・エキスプレスもJCBと加盟店提携していますが、アメリカン・エキスプレスの海外加盟店でJCBカードは利用できません。
結論を言うと…
JCBカードの海外加盟店はVISAやマスターカードのように世界中どこでも問題なく利用できるわけではありませんが、JCBが加盟店会開拓に力を入れているアジアやディスカバーカードと提携しているアメリカに関しては問題なく利用できます。
ヨーロッパ地域ではVISAやマスターカードに劣る部分はありますが、それでも一般的なショッピングセンターなど海外旅行で利用する店舗では利用に不自由しません。
それでは具体的にどんな加盟店があるか地域別に見てみましょう。
JCBが使える海外加盟店
- 北米(2カ国)
- ヨーロッパ(6カ国)
- アジア(9カ国)
- その他(2カ国、2地域)
上記は「たびらば」に記載されている国や地域です。
JCBカードで利用できるすべての国や地域というわけではありませんが、一部具体的に利用できる店舗をご紹介しましょう。
- ニューヨーク
-
- 百貨店:メイシーズ
- ハンバーガーショップ:ファイブ・ガイズ、シェイク・シャック
- スーパー:ホールフーズ・マーケット、ディーン・アンド・デルーカ、トレーダー・ジョーズ
- レストランなど:リバー・カフェ、ザ・ビュー、エンパイア・ステートビル、ワン・ワールド展望台
- パリ
-
- ビストロ:ル・メステュレ
- 香水専門店:フラゴナール
- レストラン:カフェ・デ・ザバトワール
- スーパー:モノプリ
- グアム
-
- レストラン:リトルピカズ、アウトバックステーキハウス
- セレクトショップ:ナチュラル
- スーパー:ペイレススーパーマーケット
上記以外にも数多くの店舗が利用できるので、海外旅行前に渡航先の情報を「たびらば」でチェックしておくと、お得に利用することができます。
また、JCBでは海外加盟店の特典がわかるJCB優待ガイドという小冊子を配布していましたが、2018年6月30日で配布中止となります。
しかし、配布中止後も優待サービスの内容はオンラインの「たびらば[旅LOVER]」でPCやスマホによって確認できます。
JCBが使える海外ATM
海外では高額な現金を持ち歩かず、ショッピングはクレジットカードを利用するのが常識となっています。
地域によってはレストランでのチップもカード決済が可能です。
しかし、それでも現金が必要になる場合もあるので、そのときはATMを利用して必要な現金を引き出しましょう。
VISAには「PLUS(プラス)」、マスターカードには「Cirrus(シーラス)」というATMネットワークがあり、全世界で100万台以上のATMが利用できます。
JCBにはこうしたATMネットワークはありません。
しかし、JCBカードにの裏面には「Cirrus」のロゴが印刷されているので、マスターカードと同じようにCirrusマークのある海外ATMが利用できます。
そのため、VISAやマスターカードと同様の海外ATMでお金を引き出すことができます。
つまりキャッシングに関してはマスターカードと同レベルで利用が可能です。
まとめ
JCB独自でアジア方面の加盟店を開拓していますが、ヨーロッパやアメリカでも提携などによって利用できる加盟店は増えています。
アメリカ・ヨーロッパでは弱いというイメージのあったJCBですが、日々進化していることがわかります。
ビジネスで特殊な地域に出張する場合は、VISAやマスターカードも持っていると便利ですが、一般的な観光地に関してはJCBブランドだけでも充分に利用することが可能です。